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文献詳細

雑誌文献

検査と技術10巻6号

1982年06月発行

文献概要

病気のはなし

偽膜性大腸炎

著者: 稲松孝思1 島田馨1

所属機関: 1東京都養育院付属病院感染科

ページ範囲:P.488 - P.493

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抗生物質の副作用
 抗生物質の発見は細菌感染症の治療に画期的時代をつくり,20世紀後半の人類に多大な福音をもたらした.この抗菌化学療法剤の作用の基礎原理は,選択毒性,すなわち病原微生物に対しては強力な毒性を発揮して死滅させるが,ヒトの細胞,臓器に対してはなんら毒性を発揮しないことにある.しかし,本来薬物はヒトの体に対しては異物であり,ヒトの体に対する不利益を完全に無くすることは今のところできていない.この不利益が,いわゆる副作用である.抗生物質の場合,副作用の発現機序は以下の三種類に大別して考えるのが便利である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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