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文献概要
検査法の基礎理論 なぜこうなるの?
血液型不適合妊娠検査の基礎理論
著者: 支倉逸人1
所属機関: 1信州大学法医学
ページ範囲:P.494 - P.498
文献購入ページに移動なぜ血液型不適合妊娠が問題になるのか
1.妻Rh-型,夫Rh+型の場合
Rh不適合妊娠が原因で新生児溶血性疾患が起こることは,一般の人々にもよく知られていて,Rh-型の女性が妊娠すると抗体検査を必ず行うようになってきた.
"不適合妊娠"とは,母が持っていない抗原を胎児が持つことである.胎児の持つ抗原で母にないものは,父から遺伝したものである(これが親子鑑定の原理でもある).したがって,妻の持たない抗原を夫が持つことを不適合妊娠の可能性があるという意味で"血液型不適合結婚"という.
1.妻Rh-型,夫Rh+型の場合
Rh不適合妊娠が原因で新生児溶血性疾患が起こることは,一般の人々にもよく知られていて,Rh-型の女性が妊娠すると抗体検査を必ず行うようになってきた.
"不適合妊娠"とは,母が持っていない抗原を胎児が持つことである.胎児の持つ抗原で母にないものは,父から遺伝したものである(これが親子鑑定の原理でもある).したがって,妻の持たない抗原を夫が持つことを不適合妊娠の可能性があるという意味で"血液型不適合結婚"という.
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