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文献詳細

雑誌文献

検査と技術10巻6号

1982年06月発行

文献概要

技術講座 生化学

免疫グロブリンの定量

著者: 橋本寿美子1

所属機関: 1日大板橋病院臨床検査部

ページ範囲:P.504 - P.509

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 免疫グロブリン(immunoglobulin;Ig)は血清蛋白成分の10〜20%を占め,生体の主要な防御機構の一つである免疫系にあって大きな役割を担っている,したがってその病的な変動は生体の免疫機構の異常と密接に関連する.
 現在,Igには五つのクラス(IgG,IgA,IgM,IgDおよびIgE)のあることが知られており,Igの定量は総γ-グロブリン量の測定とともに各クラスごとに行われる.Igはすべて,一対のH鎖(heavy chain)と一対のL鎖(light chain)の4本のポリペプチド鎖よりなる基本単位から構成されている,L鎖にはκ(カッパー)型とλ(ラムダ)型があり,各クラスに共通している.一方,H鎖は各クラスごとに特徴があり,抗原性も異なる.Igのクラス別定量は,このH鎖の抗原性の違いにもとづき免疫学的に測定される.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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