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文献詳細

雑誌文献

検査と技術10巻6号

1982年06月発行

文献概要

マスターしよう基本操作B

セルロースアセテート膜(セルロゲル膜)を用いたアイソザイムの分画法

著者: 嵯峨実枝子1 杉山陽子1

所属機関: 1慶応大学病院中央検査部

ページ範囲:P.547 - P.554

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 日常検査でアイソザイムを分画する場合,電気泳動法(寒天,セルロースアセテート膜,ポリアクリルアミドゲル),イオン交換クロマト(カラム法),免疫学的方法(酵素活性阻害,RIA,EIA),阻害法(活性阻害剤,熱処理)などが用いられている.これらの分画法の中の一つであるセルロースアセテート膜を用いる方法(電気泳動法)は通常の蛋白分画用の装置をそのまま便用し,微量の試料で測定でき,しかも安価で簡便,迅速,再現性もよい,測定上やデータ評価のうえでいくつかの問題点はあるが,優れた分面法の一つである.ここでは私どもが日常ルーチンワークで行っているセルロゲル(セルロースアセテートゲル)膜を用いたLDH,ALP,AMY,CKの各アイソザイムの簡便な測定法を示す,手技のうえではLDHアイソザイムが基本で,ほかのアイソザイムはそれを応用したものである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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