文献詳細
文献概要
検査法の基礎理論 なぜこうなるの?
検量線からみた臨床検査の計測誤差について
著者: 広沢毅一1 細萱茂実2 金井正光3
所属機関: 1信州大学医療技術短大 2信州大学病院中央検査部 3信州大学中央検査
ページ範囲:P.590 - P.595
文献購入ページに移動y=f(x)+ε(ただし,εは誤差)
で表わせるとすれば,関数f(x)を決めることにより,ある試料の真値xの推定値すなわち計測値は,その試料を計測したときの読み値yから求めることは可能であろう.この関数f(x)を検量線calibration curveといい,読み値から真値の推定値すなわち計測値を求めることを校正calibrationという.通常は検量線としてxの一次式f(x)=α+βxを用いる.このような線型モデルが想定できる場合の検量線からみた計測値の誤差(計測値と真値との差)について解説する.
掲載誌情報