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知っておきたい検査機器
蛍光デンシトメーター
著者: 山舘周恒1
所属機関: 1日本大学板橋病院臨床検査部
ページ範囲:P.608 - P.612
文献購入ページに移動 臨床化学における定量手段としては分光光度計を用いた吸光光度法が主体であるが,微量成分の測定には高感度でしかも手軽なことから蛍光光度法もしばしば使われる.この蛍光を利用した分析法は生化学,薬学,裁判化学,公害分析と幅広い分野において使用されており,臨床化学では尿中カテコールアミンや血漿中17-OHCS,11-OHCSなどの測定に比較的古くから利用されている.さらに酵素活性の測定に蛍光光度法を応用した報告も少なくない1).
電気泳動によるアイソザイムの測定に蛍光法を用いることによって低活性バンドの検出が可能なことからLDH,CK,ALPなど各種アイソザイムの測定に利用されている.特にCKアイソザイムの場合は感度的に優れた蛍光法が日常の臨床検査に広く使われている.この際,蛍光検出機構を術えたデンシトメーターによってデンシトメトリーを行うが,この装置は蛍光光度法の特殊性から一般の吸光光度法に基づいたデンシトメーターとは異なる点も多い.ここにコーニング720蛍光/デンシトメーター(Corning社,図1)を例にして,蛍光測定用デンシトメーターの基本的な構造について述べる.
電気泳動によるアイソザイムの測定に蛍光法を用いることによって低活性バンドの検出が可能なことからLDH,CK,ALPなど各種アイソザイムの測定に利用されている.特にCKアイソザイムの場合は感度的に優れた蛍光法が日常の臨床検査に広く使われている.この際,蛍光検出機構を術えたデンシトメーターによってデンシトメトリーを行うが,この装置は蛍光光度法の特殊性から一般の吸光光度法に基づいたデンシトメーターとは異なる点も多い.ここにコーニング720蛍光/デンシトメーター(Corning社,図1)を例にして,蛍光測定用デンシトメーターの基本的な構造について述べる.
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