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技術講座 生化学
サーベイ結果の読み方
著者: 中甫1
所属機関: 1千葉大学病院検査部
ページ範囲:P.29 - P.33
文献購入ページに移動わが国では,規模の大きさからいうと日本医師会(参加施設数約2,000),日本臨床衛生検査技師会(参加施設数約1,000)で実施しているサーベイがもっとも大きい.その他日本臨床検査自動化学会,各種団体,同好会などによる種々の形式の小規模サーベイが数多くある.これらサーベイの現状をみると,一般にサーベイ主催者依存型で,参加者は自施設の結果をみて一喜一憂するパターンを繰り返していることが比較的多いようである.しかし最初に述べた意味からすると,サーベイの結果から自施設における問題点をみつけ,それを改善して日常検査の信頼度の向上と維持管理ができたとき,はじめてコントロールサーベイの目的が果たせるのである.そのためには,サーベイ結果を正しく読むことができなければならない.サーベイ主催者が通常行う結果の解析手法は,推計学的手法であることから,あくまでも推論であって確定的な結論ではないことも承知しておく必要がある.ここではサーベイ参加者が偏差の原因を究明するにはどうすればよいかを中心に解説するつもりである.
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