icon fsr

文献詳細

雑誌文献

検査と技術11巻1号

1983年01月発行

文献概要

コーヒーブレイク

飲酒による発赤

著者:

所属機関:

ページ範囲:P.43 - P.43

文献購入ページに移動
 チョコ一杯の酒で,顔から全身赤くなる人,はなはだしいときには,酒の匂いを嗅ぐだけでも赤くなる人があるかと思うと,ウイスキーボトル1本飲んでも平気の人がいる.前者の人には,私どもは"リトマス試験紙(青→赤)",と命名して冗談を言いながら楽しく飲んだものである.
 筆者は,アレルゲンの皮内反応を長い間やっていた.その際,アルコールで皮膚消毒を2〜3回ていねいにした後に皮内注射をしていたが,アルコール消毒だけで強い発赤を示す人が時々あった.その人に,"貴方は酒は飲めないか"と聞くと,全くそのとおりで1滴も飲めないという.酒過敏症といったらよい程であるという.こんな人がいるということを知らずに,某大学の新入生歓迎コンパで,強制的に飲まされて死んだというマスコミの報道も時々見られる今日この頃である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?