文献詳細
文献概要
けんさアラカルト
ポリ容器を使ったセル乾燥器
著者: 石田浩二1
所属機関: 1慶応義塾大学病院中央臨床検査部
ページ範囲:P.909 - P.909
文献購入ページに移動セルを乾燥させる方法としては,有機溶媒(メタノール,アセトンなど)を少量入れて捨てる操作を2〜3回行い,自然乾燥する方法と,カメラのレンズなどについたホコリを吹きとばすのに用いるブロワー,あるいはヘヤードライヤーで風を送り乾燥させる方法がある.しかし,どちらも,セルを1本1本手でもちながら作業をしなければならないのと時間がかかる難点がある.そこでわれわれは他の作業をやりながらでも,セルを同時に10個,短時間に乾燥させるために,写真のようなセル乾燥器を作成し,使用している.使う材料としては,キット試薬の入っていた2lのポリ容器を本体として利用し,そこにヘヤードライヤーの先が入る穴を,工作用のカッターで切り開けた.そしてセルを逆さにしてたてておき,下からパイプを通ったドライヤーの風により乾燥させる.したがってパイプが硬い材質であると,セルをセットする際に,内壁に傷を付ける可能性があるため,柔らかい材質のポリエチレンチューブホース(4φ×6φ)を用いた.そのパイプをポリ容器の上面に取りつけるために,適当な間隔で直径5〜6mmの穴を10個,コルクボーラーで開けパイプをさし込んで出来あがりである.
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