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文献詳細

雑誌文献

検査と技術11巻10号

1983年10月発行

文献概要

アーチファクト

病理組織

著者: 河又國士1

所属機関: 1中央鉄道病院中央検査部

ページ範囲:P.925 - P.925

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 写真1:包埋時の異種組織の混入 H・E染色(×50)
 骨髄組織標本に管空構造物(胎児組織)が混入(コンタミネーション)した例.同一包埋皿の子宮内容物から流出混入した.このような混入はむしろまれ,逆に骨髄組織の細片が散乱し,周囲を汚染することのほうが多い.切り出し時の切り屑(細片),使用済の包埋用パラフィンの再使用,小組織片用の籠やピンセットの使用には十分な注意が必要.病理学的検索のみならず他の検査でも,検体の取り違えは重大な問題に発展する.同様に目的とする組織に,人工的な他患者組織(特に癌組織〉の混入は,通常全く考えられない取り合わせでない限り,診断する病理医を苦慮させそして誤診にもつながる.
 (付)組織の染色でコンタミネーションは見られない.喀痰や婦人科材料の細胞診標本に同時に染めた胸・腹水中の癌細胞が混入することはまれではない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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