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文献概要
検査を築いた人びと
前庭器官機能検査法の考案者 ロバート・バラニー
著者: 酒井シヅ1
所属機関: 1順天堂大学医史学
ページ範囲:P.1066 - P.1066
文献購入ページに移動 耳が聴覚だけでなく,平衡感覚を司ることを明らかにした功績で,ロバート・バラニーは1914年度のノーベル賞生理・医学賞を受賞した.動物を使って内耳の迷路が平衡感覚に関与することは,すでに何人かの研究者の手で明らかにされていた.しかし,バラニーの仕事は人で調べた最初であり,患者の前庭の機能をたやすく調べることを可能にした意義は大きかった.
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