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文献概要
徳永進(日赤医師)の「隔離」を書店でみつけた.さきに「死の中の笑み」で徳永先生を知っていたので,引きつけられるように手にした.
この本は,徳永先生が故郷(鳥取)の40人のらいを病んだ人々をたずね,その人たちがたとえどのように故郷から隔離され,社会からすてられたとしても"少なくとも彼らの話すところは隔離できない"という姿勢で,これらの人々の生きざまを暖かい人間愛の心をうちにひめながら,それぞれに語らせている.フィクションでなく真実であるだけに,この本にでてくる人々の淡々と語るひとことひとことが読む人の心をうつ.
この本は,徳永先生が故郷(鳥取)の40人のらいを病んだ人々をたずね,その人たちがたとえどのように故郷から隔離され,社会からすてられたとしても"少なくとも彼らの話すところは隔離できない"という姿勢で,これらの人々の生きざまを暖かい人間愛の心をうちにひめながら,それぞれに語らせている.フィクションでなく真実であるだけに,この本にでてくる人々の淡々と語るひとことひとことが読む人の心をうつ.
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