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技術講座 生化学
ELISAによるIgEの測定法
著者: 吉本政弘1 三河春樹2
所属機関: 1福井医科大学小児科 2京都大学小児科
ページ範囲:P.1077 - P.1081
文献購入ページに移動一方,組織化学における酵素抗体法が組織標本中の微量の抗原を証明する有用な方法として登場した後,酵素で抗体を標識するこの方法が微量の蛋白抗原(あるいは抗体)の定量に応用されるようになりエンザイムイムノアッセイ(EIA)と称され,1971年EngvallとPerlmannによって最初に報告された2).近年,微量の蛋白抗原(あるいは抗体)の定量にはRIAがもっとも感度の高い方法として普及しているが,RIAには特殊な設備を要するなど放射性物質を使用する関係上いろいろの制約がある.EIAはRIAと同等の感度を有し,しかもRIAにおける多くの制約がなく,一般病院の検査室でも広く行える検査法であるため,IgEのほかすでにCEA(carcinoembryonic antigen),AFP(a-fetoprotein),インスリンなどの微量蛋白の定量法として実用化され,臨床分野においてはRIAにとってかわるものと考えられる.
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