文献詳細
文献概要
技術講座 細菌
Haemophilusの検査法
著者: 西岡きよ1
所属機関: 1東北大学医学部第一内科
ページ範囲:P.1087 - P.1092
文献購入ページに移動 Haemophilus influenzaeは小児の細菌性髄膜炎の原因菌としてもっとも高頻度に分離され,また,急性,慢性呼吸器感染症にも多く関与するなど臨床細菌検査における重要な菌種である.Haemophilusの他の菌種も大部分はヒトの常在菌であり,通常は無害であるが,近年,種々の要因によって感染抵抗力の減弱した患者が増加し,常在菌による感染もみられるなど感染とのかかわりも多様化している.
Haemophilus属菌は適切な培地を用いないと全く生育しないという特殊性から,今なお取りあつかいの難しい菌とされているが,その病原的意義を明らかにしていくうえからも確実な菌分離と同定が何よりも必要である.
Haemophilus属菌は適切な培地を用いないと全く生育しないという特殊性から,今なお取りあつかいの難しい菌とされているが,その病原的意義を明らかにしていくうえからも確実な菌分離と同定が何よりも必要である.
掲載誌情報