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文献詳細

雑誌文献

検査と技術11巻12号

1983年12月発行

文献概要

技術講座 細菌

Haemophilusの検査法

著者: 西岡きよ1

所属機関: 1東北大学医学部第一内科

ページ範囲:P.1087 - P.1092

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 Haemophilus influenzaeは小児の細菌性髄膜炎の原因菌としてもっとも高頻度に分離され,また,急性,慢性呼吸器感染症にも多く関与するなど臨床細菌検査における重要な菌種である.Haemophilusの他の菌種も大部分はヒトの常在菌であり,通常は無害であるが,近年,種々の要因によって感染抵抗力の減弱した患者が増加し,常在菌による感染もみられるなど感染とのかかわりも多様化している.
 Haemophilus属菌は適切な培地を用いないと全く生育しないという特殊性から,今なお取りあつかいの難しい菌とされているが,その病原的意義を明らかにしていくうえからも確実な菌分離と同定が何よりも必要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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