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文献詳細

雑誌文献

検査と技術11巻12号

1983年12月発行

文献概要

ザ・トレーニング

理論推定上昇値の求め方—凝固系

著者: 池松正次郎1

所属機関: 1東京医科大学臨床病理

ページ範囲:P.1139 - P.1141

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 血友病などの血液凝固異常症では患者に欠如あるいは不足しているものは,多くの場合において単一の凝固因子,単一の凝固活性,単一の蛋白であるということが出来る.ということは治療としてはそれらの不足しているものを補ってやれば良いわけであり,出血の部位,出血の程度,出血の範囲などの臨床症状によって止血に必要な凝固因子のレベルが経験的に定められている.その必要な凝固因子のレベルを得るためにはどのくらいの凝固因子を補充してやればよいのかを計算から割出したうえで輸注しなくてはならない.
 ある量の凝固因子を輸注した時に上昇する血液中の凝固因子レベルを計算式に従って算出したものを上昇期待値,ないしは理論推定上昇値といい表わしている.これに対して実際に凝固因子製剤の輸注前後で採血して凝固因子量を測定して得られた上昇値を実測上昇値と呼んでいる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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