文献詳細
検査法の基礎理論 なぜこうなるの?
文献概要
リンパ球は,性状,機能あるいは分化の程度の異なった不均一な細胞群から構成されている.したがって,リンパ球という細胞を定義することや分類することはなかなか容易ではない.形態学的には,球形の核を持つ遊離細胞の一群としてとらえることができるが,球形の有核細胞の中には,顆粒球や赤血球への分化途上の細胞や食作用能を有する細胞が含まれ,形態からリンパ球を同定することは難しい.さらにリンパ球の分類については形態学は無力に等しい.
では,一体どのような方法でリンパ球を同定・分類することが可能であろうか.リンパ球の同定・分類に画期的な方法論をもたらしたのは,基礎免疫学的知見の蓄積に加え,1)リンパ球の機能的亜集団(サブセット)を分類し得る細胞表面の種々の遺伝子産物(細胞表面マーカー)の発見,2)それらの遺伝子産物に対して均一な抗体を産生する細胞融合株の作製技術の進歩,3)細胞分析機器の発達,特にセルソーター(細胞自動解析・分離装置;Fluorescence ActivatedCell Sorter;FACS)の開発,といえる.
では,一体どのような方法でリンパ球を同定・分類することが可能であろうか.リンパ球の同定・分類に画期的な方法論をもたらしたのは,基礎免疫学的知見の蓄積に加え,1)リンパ球の機能的亜集団(サブセット)を分類し得る細胞表面の種々の遺伝子産物(細胞表面マーカー)の発見,2)それらの遺伝子産物に対して均一な抗体を産生する細胞融合株の作製技術の進歩,3)細胞分析機器の発達,特にセルソーター(細胞自動解析・分離装置;Fluorescence ActivatedCell Sorter;FACS)の開発,といえる.
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