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文献詳細

雑誌文献

検査と技術11巻2号

1983年02月発行

検査法の基礎理論 なぜこうなるの?

尿沈渣の精度管理

著者: 川井一男1

所属機関: 1大阪府医師会臨床検査センター

ページ範囲:P.132 - P.136

文献概要

 尿沈渣は形態学的臨床検査のうちではもっとも基本的な検査法の一つである.尿検査のうちで尿蛋白や尿糖など化学的検査は標準物質や検査法自体に多くの問題点を抱えているものもあるが,数量的に表示される検査であるため一般的な意味で精度管理の対象となる.それに対して,尿沈渣は尿中に含まれる多くの異なる有形成分の判別同定に数量的表現が組み合わせられて初めて完全な成績となり,その精度管理は質的な判定部分と数的表現部分とを区別して考えなければならない.後者には一般的な精度管理方式が適用できるが,前者には全く異なる観点に立脚する管理方式を選ばなければならない.
 尿沈渣の精度管理に関して筆者が関与したいくつかの試みを中心に述べ,今後の方向についても考察を加えたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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