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検査を築いた人びと
—梅毒の血清診断法の創案者—アウグスト・フォン・ワッセルマン
著者: 酒井シヅ1
所属機関: 1順天堂大学
ページ範囲:P.176 - P.176
文献購入ページに移動 16世紀以来,梅毒は世界各国を席巻し,永らく不治の病と恐れられていた.その梅毒を鋭敏に,しかもかなり正確に診断できる診断法が1906年,ワッセルマンによって見つけられた.これは腸チフス患者の診断に用いたヴィダール反応に続く血清診断法の重要な発見であるが,早期治療が予後に大きくかかわる梅毒ではこの反応が実用上欠かせぬものとなっている.
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