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検査法の基礎理論 なぜこうなるの?
便潜血反応は消化管疾患診断に必要か
著者: 渡部和彦1 岡本公夫1 宮崎博実1
所属機関: 1鳥取大学医学部第2内科
ページ範囲:P.216 - P.220
文献購入ページに移動以上のごとく便潜血反応はその精度に問題が多いため,消化管特に上部消化管の出血性病変のスクリーニングテストとして一般に余り重要でないと解釈されている.ただし,近年欧米での下部消化管,特に大腸癌集検について本法を用いた良好な成績が紹介されるに及び,わが国においても便潜血反応による大腸癌スクリーニングの可能性が検討され始めるなど,本法の消化管疾患スクリーニングテストとしての価値が再評価されつつある.
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