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文献詳細

雑誌文献

検査と技術11巻3号

1983年03月発行

文献概要

マスターしよう基本操作

毛細血管抵抗試験

著者: 小林紀夫1

所属機関: 1群馬大学医学部第3内科

ページ範囲:P.245 - P.250

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 止血は血管を中心としておこる反応である.血管壁の止血における反応は,局所的なものと全身的なものとに区分される.前者は血管収縮と止血血栓形成であり,止血機序の中心をなすものである.後者は止血機構の背景をなすもので,血管運動神経やACTHなどを介する血管緊張,血管壁の栄養(蛋白,脂質,ビタミンCなど),電解質,ホルモン,血圧,血流,組織圧,血液のPO2,PCO2,pHなどが関与し,これらの諸要因が血管壁の性状を変え止血に影響を与える.血小板は止血血栓形成で中心的役割をはたしているが,血管壁の抵抗性を保つうえでも重要な働きをなしていることが知られている.この血管壁性状の障害は,臨床的には毛細管あるいは微小動脈壁の脆弱性あるいは透過性の亢進として把握されている.毛細抵抗試験はこの毛細管の脆弱性を測定する方法で,陽圧法と陰圧法がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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