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文献詳細

雑誌文献

検査と技術11巻4号

1983年04月発行

文献概要

技術講座 細菌

ブランハメラおよびナイセリア属菌の分離・同定法

著者: 播金収1

所属機関: 1奈良医大病院中央臨床検査部

ページ範囲:P.343 - P.347

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 呼吸器感染症起病菌を疑う細菌の中で,NeisseriaおよびBranhamella属菌の占める割合は,Neisseria属菌がNeisseria meningitidisただ一種であるのに対し,Branhamella属菌はBranhamella catarrhalisおよびBranhamella ovisの二菌種が検出されることが多い.Branhamella属菌は従来Neisseria属菌に属し,特に病原菌としての認識はされていなかった.
 上気道常在菌は多くの場合,Streptococcus viridans groupと総称されるαレンサ球菌群,Neisseria pharingis groupと総称される非病原性Neisserti群,Diphtheroid groupと総称される非病原性Corynebacterium群,γレンサ球菌,およびMicrococcus群などの菌群で構成される固定的常在菌叢と,Haemophilus influenzae,Haemo-Philus Parainfluenzae,Streptococcuspneumoniae,Staphylococcus aureus,およびKlebsiellaPneumoniaeなどの流動的常在菌叢によって構成されている1)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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