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文献詳細

雑誌文献

検査と技術11巻4号

1983年04月発行

文献概要

技術講座 一般

胎盤機能検査

著者: 中山徹也1 野嶽幸正1

所属機関: 1昭和大学産婦人科

ページ範囲:P.353 - P.357

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胎盤の機能と胎児胎盤系
 胎盤は発生学的には胎児の付属物であり,胎児は胎盤を介して栄養補給,呼吸,排泄など生命維持や発育に必要な機能を母体に依存している.
 胎盤の機能は表1のごとく,物質交換とホルモン産生機能に大別することができる.胎盤の産生するホルモンのうち量も多量に産生されるのは,エストロゲン(以下Eと略)特にエストリオール(E3)である.このテストリオールは胎盤で原料からすべて合成されるのではない.胎盤には全合成過程に必要な酵素系のうちの一部しか存在していない.すなわち胎児副腎から分泌されたデハイドロエピアンドロステロン(DHA)(E3の原料)が胎児肝臓と胎盤で変化をうけE3に合成される.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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