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検査法の基礎理論 なぜこうなるの?
クリオグロブリンの測定
著者: 吉田浩1 森藤隆夫1 粕川禮司1
所属機関: 1福島県立医科大学第二内科
ページ範囲:P.409 - P.414
文献購入ページに移動クリオグロブリンの出現は基礎疾患の明らかでない場合(本態性または特発性)と明らかな基礎疾患を有する場合とに2大別されており,後者には種々の自己免疫疾患や感染症などが含まれている.クリオグロブリンが注目をひいたのは,この中のあるものが免疫複合体immune complexであり,ある種の疾病に病因的役割を演ずることがあると考えられたからであろう.本稿ではクリオグロブリンの検出・検索法,疾患との関係,およびその形成機序に関する考え方などについて述べる.
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