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文献概要
検査法の基礎理論 なぜこうなるの?
細菌の生化学的反応とその原理・2
著者: 横沢光博1
所属機関: 1東京共済病院中央臨床検査科
ページ範囲:P.415 - P.419
文献購入ページに移動インドール反応
インドールはアミノ酸であるトリプトファンの代謝における分解産物の一つで,インドール反応は細菌のもつトリプトファナーゼによりペプトン中のトリプトファンを分解してインドール形成の有無をみる生化学的反応である.言いかえると,トリプトファナーゼという酵素の有無を調べる試験である.トリプトファナーゼはトリプトファンをインドールとピルビン酸とアンモニアに分解する.その際,ピルビン酸は解糖経路またはクレブス回路に入り,エネルギーを産生する.アンモニアは新しいアミノ酸の合成に利用される(図1).
インドール(ベンジルピロール)は板状結晶で,特異の臭気があり,糞中にあってスカトールとともに便臭の大半を占め,腸から吸収されたのち酸化されてインドキシルとなり,ついで硫酸とエステルをつくって尿中に排泄される.これがインジカンである.
インドールはアミノ酸であるトリプトファンの代謝における分解産物の一つで,インドール反応は細菌のもつトリプトファナーゼによりペプトン中のトリプトファンを分解してインドール形成の有無をみる生化学的反応である.言いかえると,トリプトファナーゼという酵素の有無を調べる試験である.トリプトファナーゼはトリプトファンをインドールとピルビン酸とアンモニアに分解する.その際,ピルビン酸は解糖経路またはクレブス回路に入り,エネルギーを産生する.アンモニアは新しいアミノ酸の合成に利用される(図1).
インドール(ベンジルピロール)は板状結晶で,特異の臭気があり,糞中にあってスカトールとともに便臭の大半を占め,腸から吸収されたのち酸化されてインドキシルとなり,ついで硫酸とエステルをつくって尿中に排泄される.これがインジカンである.
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