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文献詳細

雑誌文献

検査と技術11巻5号

1983年05月発行

文献概要

技術講座 生化学

甲状腺ホルモンの定量法

著者: 越智幸男1 梶田芳弘2

所属機関: 1滋賀医科大学検査部 2公立南丹病院内科

ページ範囲:P.421 - P.426

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 甲状腺ホルモン定量法として従来は,化学的定量法としての蛋白結合ヨード(PBI;protein binding iodine)ブタノール抽出性ヨード(BEI:butanol extractable iodine)などの測定が繁用されてきたが,ヨード測定の技術的問題および非ホルモン性ヨードの影響を受けやすいという欠点があった.
 近年,直接飽和分析法,競合性蛋白結合分析法(CPBA)およびラジオイムノアッセイ(RIA)などトレーサーとしてのラジオアイソトープ(RI)を用いる諸キットが開発され,現在各検査室でルーチンに利用されている.さらにRIに代わり,酵素を用いたエンザイムイムノアッセイ・キットも利用されつつある.現在日常臨床に繁用されている検査法を表1にあげた.このうちT3摂取率(T3U),サイロキシン(T4),トリヨードサイロニン(T3),遊離サイロキシンインデックス(FT4I),遊離サイロキシン(FT4),リバーストリヨードサイロニン(rT3)の測定法および測定上の問題点について解説する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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