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技術講座 生理
乳幼児の脳波検査
著者: 原倫子1 福山幸夫1
所属機関: 1東京女子医科大学小児科
ページ範囲:P.438 - P.442
文献購入ページに移動乳幼児期にはてんかんを始めとする中枢神経疾患が非常に多く,脳波検査の占める役割は大きい.実際に臨床応用される疾患を表1に示した.しかし覚醒安静閉眼が基準となる脳波検査では,非協力的な乳幼児の記録は難しく,我々は常々如何に良い記録をとるか悩まされているものである.脳波は前述の様に微細な電気活動を拾い出し記録するので,わずかな体動でも障害になる.そのうえ乳幼児の脳波は成人脳波と異なる種々の特異性があり判定も難しいとされている.以下,乳幼児の特異性を混じえながら,記録法の実際を記す.
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