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文献詳細

雑誌文献

検査と技術11巻6号

1983年06月発行

文献概要

検査法の基礎理論 なぜこうなるの?

成分輸血とは

著者: 平田充彦1 川越裕也1

所属機関: 1国立大阪病院内科

ページ範囲:P.503 - P.508

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 現在の輸血は,従来の全血輸血から各血液成分の特質をいかした各血球,あるいは血漿の各成分を合理的に補充する成分輸血に発展してきている.全血は,Wallaceによれば各血液成分製剤のstarting material1)であり,Mollisonは"新鮮全血を特に必要とする理論的根拠は何一つ残っていない"と言っている2).すなわち患者にとって不必要な血液成分を排除し,必要な血液成分のみを有効に使おうとするもので,最近の血液学や免疫血清学の進歩が,それら血液成分のそれぞれの機能とともに,その患者にとって有害に働く因子を見極めることを可能にし,また機械技術の進歩により,有効な成分の濃厚な利用を可能にした.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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