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文献詳細

雑誌文献

検査と技術11巻6号

1983年06月発行

文献概要

検査法の基礎理論 なぜこうなるの?

ヘマトキシリン・エオジン染色理論

著者: 千馬正敬1

所属機関: 1長崎大学熱帯医学研究所病理学部門

ページ範囲:P.509 - P.513

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 ヘマトキシリン・エオジン染色は,広くルーチンに使用されている染色法である.この染色法は組織学および病理学を行う人々にとって,欠くべからざる染色法であり,この方法の重要性を疑う人はいないであろう.1972年ころ,ヘマトキシリンが生産地の気候の異変により輸入されない時期があり,この色素がたいへん高価な試薬となったことを記憶されている方も多いことと思う.あまりに身近に存在する染色法ゆえにあまり関心を持たれていない.しかしながら,ヘマトキシリンが品薄となって,その価値が見直されてきた.そこで,ヘマトキシリンに代わる代用試薬を見い出す研究がなされてきたが,現在ヘマトキシリンに取って代わる試薬はまだないようである.なお,これらの研究により,ヘマトキシリンと金属塩との結合部位がより明確に理解できるようになったと考えている.著者は約120年前から行われてきたヘマトキシリン・エオジン染色法の染色理論を紹介する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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