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文献詳細

雑誌文献

検査と技術11巻6号

1983年06月発行

文献概要

技術講座 血清

尿細管性蛋白の測定

著者: 大島一洋1

所属機関: 1徳島大学病院検査部

ページ範囲:P.519 - P.524

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尿細管性蛋白とは
 蛋白尿の成因は一様でなく,正常者ならびに各種疾患患者で証明される尿蛋白の構成成分はそれぞれ異なっている.そこで尿蛋白を種々の方法により分析する必要があり,腎前性蛋白尿(BenceJones蛋白など),腎性蛋白尿および腎後性蛋白尿(下部尿路での組織蛋白の混入など)に区別すること(表1)が重要である.
 腎性蛋白尿は腎の蛋白保持能(protein handling)に異常を生じた結果,正常血漿蛋白がそのまま糸球体を通過して起こるもので,糸球体における蛋白透過性の亢進による糸球体性蛋白尿,および濾過された蛋白が尿細管機能の欠損により再吸収されない場合におこる尿細管性蛋白尿に分かれる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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