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技術講座 輸血
Rh式血液型判定法
著者: 饗場弘道1
所属機関: 1神奈川県立こども医療センター検査科
ページ範囲:P.525 - P.530
文献購入ページに移動Rh式血液型検査では,D因子(抗原)に対する抗体が正常同種凝集素として存在することがないので,ABO式血液型のように"おもて","うら"検査という確認の手段がないだけに,反応条件,判定方法など最適の条件を選び慎重に行うことが大切である.
市販されているRh式血液型判定用抗血清は,Rh陰性の人が陽性の血球により免疫されてできた不完全抗体(免疫IgG抗体)によるものが多く,一部の抗血清には完全抗体(IgM抗体)による製品が市販されている.判定用抗血清には不完全抗体による抗血清は"アルブミン液抗体"と表示してあり,完全抗体による抗血清は"食塩水抗体"と一般には表示してある.溶媒の種類(アルブミン液か食塩水か)により使用方法に大きな違いがあるため(表1),指示書を必ずよく読み溶媒の種類を確認することが大切である.また判定用抗血清には各々最適条件があり,指定の使用方法により実施した場合にのみその特異性を保証している.被検血球浮遊液の溶媒の種類,反応温度,反応時間などに違いがあるので,判定用抗血清の指示書の説明通り実施することが望ましい.しかし検査の術式のステップはどの製品にも共通している.
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