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文献詳細

雑誌文献

検査と技術11巻7号

1983年07月発行

文献概要

基礎実習講座

滅菌法と滅菌効果の確認法

著者: 上田伊佐雄1 古橋正吉1

所属機関: 1東京医科歯科大学病院手術部

ページ範囲:P.621 - P.624

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 医療用具,医療材料などの滅菌は外科治療の基本をなす重要な事項である.手術治療以外においても診断の目的で直接生体内に挿入,装着する医療用具は,必ず何らかの方法で滅菌する必要がある.
 滅菌(sterilization)という用語は,病原性,非病原性を問わず,すべての微生物を死滅させることを意味する.また消毒(disinfection)の語義は,主に病原微生物を化学的,物理的方法で殺滅させて感染を防ぐ機序をいう.したがって"滅菌"と"消毒"とは,科学的な厳密さで内容が異なっているので言葉の意味と方法を混同することのないよう注意したい.滅菌不良状態の医療用具で治療した場合,直接に病院内感染を起こす原因となることは周知の事実である.この意味からも滅菌効果確認法はきわめて重要な事項であるといえよう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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