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文献詳細

雑誌文献

検査と技術11巻7号

1983年07月発行

基礎実習講座

検量線1—一次標準物質を用いる場合

著者: 野本昭三1

所属機関: 1信州大学医療短期大学部

ページ範囲:P.625 - P.628

文献概要

検量線とは
 定量分析で,定量しようとする目的物質の含量がわかっている試料(標準試料という)について,所定の分析操作をして得られた信号(吸光度,温度,電圧,電流,pH,発光,蛍光,放射線量など)を,目的物質の含量と信号の大きさの関係図として表し,検体試料の含量を測る尺度とするものが検量線である(図1).
 この場合,標準試料の形態としては溶液,固体(粉末),ガス体,などがあり,信号の形としては上述のほかに容積,圧,長さなどがある.ただし,現状の臨床検査の中では,標準試料の形態としては溶液が大部分で,一部にガスが用いられ,その信号の形態としては,比色分析における吸光度が主で,これに原子吸光分析での吸光度,電位差測定法における電圧,ポラログラフィーにおける電流,炎光分析,蛍光分析における発光,マノメトリーにおける圧,RIA法における放射線量,SRIDにおける長さ(面積)などがある.また,関係図の表し方としては,含量(濃度)をχ軸に,信号の大きさをy軸にとるのが一般である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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