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文献詳細

雑誌文献

検査と技術11巻8号

1983年08月発行

文献概要

技術講座 細胞診

肺の細胞診

著者: 小形岳三郎1 遠藤勝幸2

所属機関: 1筑波大学基礎医学系病理 2筑波大学臨床医学系外科

ページ範囲:P.731 - P.735

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 一般に,細胞診の目的が癌の診断であるように,肺の細胞診においても主たる対象は肺癌です.最近の日本における肺癌の増加は著しく,遠からず胃癌を抜き,癌死因の第1位になると推測されています.さらに,気管支鏡下での病巣の擦過や経皮的な肺病巣の穿刺吸引といった診断技術の開発や,早期肺癌検診に喀痰細胞診検査が組み入れられつつある最近の趨勢など,肺の細胞診の重要性はますます認識されてきています.またこれまでの多数の業績により,肺癌の細胞診と組織診の一致率は80%以上になっています.このような中で,実際に標本の作製やスクリーニングに携わる臨床検査技師の役割が高く評価されてきています.
 肺の細胞診については,すでに優れた成書1〜5)がいくつか出されていますので,ここでは,肺癌を中心とした肺の細胞診の概要を述べます.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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