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マスターしよう基本操作
ラジオイムノアッセイの基本手技
著者: 伊藤節子1 内田侊子1
所属機関: 1慶応義塾大学病院中央臨床検査部
ページ範囲:P.743 - P.750
文献購入ページに移動 ラジオイムノアッセイ(RIA)は,放射性同位元素(RI)を標識物質として抗原抗体反応の特異性を利用した微量測定法である.RIAは従来の化学的または生物学的検査法に比べて,操作が簡単で感度が高い測定法であるため,近年ホルモン,酵素,薬剤などの測定法として急速に発展してきた方法である.
RIAは競合反応を原理とするものが大半であるが,その操作のなかで,結合型(B)と遊離型(F)の分離,B/F分離の過程がもっとも重要である.その方法には二抗体法,固相法,吸着法など種々の方法があるが,ここではトリヨードサイロニン(T3)測定を例に挙げて最近よく行われている試験管固相法の手技を説明し,また操作はやや困難だが一般的に使われているデキストラン炭末法(吸着法)について,ACTHを例として説明する.さらに,RIAの検査法では常にRIを使用するので,測定者の放射線による被曝をできるだけ少なくするため,RIの安全な取り扱いについても併せて説明する.
RIAは競合反応を原理とするものが大半であるが,その操作のなかで,結合型(B)と遊離型(F)の分離,B/F分離の過程がもっとも重要である.その方法には二抗体法,固相法,吸着法など種々の方法があるが,ここではトリヨードサイロニン(T3)測定を例に挙げて最近よく行われている試験管固相法の手技を説明し,また操作はやや困難だが一般的に使われているデキストラン炭末法(吸着法)について,ACTHを例として説明する.さらに,RIAの検査法では常にRIを使用するので,測定者の放射線による被曝をできるだけ少なくするため,RIの安全な取り扱いについても併せて説明する.
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