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文献詳細

雑誌文献

検査と技術11巻8号

1983年08月発行

文献概要

基礎実習講座

検量線2—ラジオイムノアッセイの場合

著者: 伊藤節子1 加野象次郎1

所属機関: 1慶応大学病院中央臨床検査部

ページ範囲:P.755 - P.760

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 ラジオイムノアッセイ(RIA)は抗原抗体反応の特異性を利用し,放射性アイソトープをトレーサーとすることにより,従来の他の測定法に比べて著しく感度を上げた測定法である.この測定法は1959年,BersonとYalowによってインスリン測定に初めて導入され,その後インスリン以外のホルモン測定にも応用されてきており,最近ではビタミン,薬剤の測定などにも応用されるようになっている.生体微量物質の測定法としては,今や欠くことのできないものとなっている.
 RIAの測定は現在のところ,競合反応を利用したものと非競合反応を利用したものに大別される.競合反応は一定量の抗体に対して一定量の標識抗原と非標識抗原が,抗原過剰の条件下で競合反応するものである.一方,非競合反応はサンドウィッチ法に代表されるように,抗体過剰の条件で固相化抗体と抗原を反応させた後,これに標識抗体を反応させるものであり,多価の蛋白抗原の測定に用いられている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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