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文献詳細

雑誌文献

検査と技術11巻8号

1983年08月発行

文献概要

けんさアラカルト 臨床検査技師国家試験にモノ申す

教育内容に見あった出題レベルを

著者: 和田浩1

所属機関: 1大東医学技術専門学校

ページ範囲:P.765 - P.765

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 臨床検査技師の受験資格が文部・厚生大臣の認める3年制以上の学校卒業者のみについて行われてきた国家試験合格率は下記のとおりである.
 昭和53年から昭和58年の春のみ6回の実績を見るとおもしろいことに,53年と55年,56年と58年と区切ると山が二つ,その頂点は702%と66.8%を示し,暗くて悲しみの谷底は40数%から50数%と平坦でないだけに風趣がある.この光景は自然現象でなく人為的であるだけに複雑である.要因は何か.出題者側と受験者側いずれに主たる責任があるのであろうか.出題者側の思わくから高低の著しい変化を与えているのであろうか.一方受験者側すなわち,教師と学生である側をおよそ隔年に両者の著しい質の変化ありと分析するにぽ相当の無理が生ずると思う.母集団で特に谷間づくりに一役かっているのは,定員の多い厚生大臣指定の私立であり,文部大臣指定校に比べ10数%くらい低いことは事実である.また4年制の免除組も平均的に低く大きな要因のひとつになっている.したがって試験問題が難しいと一概には言えないが,全科目受験組の合格率が50数%代のときは概して出題内容に好ましくないものが相当含まれていると思う.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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