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文献詳細

雑誌文献

検査と技術11巻8号

1983年08月発行

文献概要

コーヒーブレイク

ボロ車は勉強になる

著者:

所属機関:

ページ範囲:P.771 - P.771

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 自動車の運転免許をとってから,25年が経過した.その間,中古車にも多く乗り,たいていの故障は経験した積りであったが,今回はさらに新しい故障に遭遇した.
 車はスカイライン1800cc,9年目のボロ車である.ある日,オーバーヒートに気付き,それが循環冷却水の減少であることを知り,型どおり水を補充した.しかし,冷却水の減少のスピードはますます速くなり,しかも時々セルモーターが回転し難くなった.車庫に自動車を置いている時には,全く水は漏らないので,走行中,水が漏るのであろうと推定し,修理工場に出した.その工場では,水は漏っていないので,冷却水を循環させているポンプが悪いということで,ポンプを取り替え,さらにセルモーターそのものもオーバーホールしてもらった.しかし,水の減少とセルモーターが回転し難いのは全くなおらないので,再び修理工場に持参した.電池を充電してもなおらず,電池を新品ととり替えても全く直らなかった.遂に,路上でJAFを呼んだ.JAFの彼氏は,小生の言うことをじっと聞いていたが,直ちにオイルの蓋をあけて見て,蓋の裏側が白くなっているのに気付き,これは油と水が混ざっていると言い,さらに油の量を見ると異常に増えていた.これは冷却水のパイプが破れて,オイルと混合しているのだという.つまり,冷却水は走行中,オイルの方へ流れて行くので減少し,オイルに水が混ざっているので抵抗が大きくなりセルモーターが回らないのだと説明してくれた.さらに,セルモーターが回らない理由として,次のように考えるのだと言った.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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