icon fsr

文献詳細

雑誌文献

検査と技術11巻8号

1983年08月発行

文献概要

トピックス

通常パラフィン包埋切片での免疫組織化学

著者: 浦野順文1

所属機関: 1神戸大病理

ページ範囲:P.777 - P.777

文献購入ページに移動
 パラフィン包埋切片での免疫組織化学反応は広く行われるようになり,日常の診療活動の中で欠かすことができなくなった.
 PAP(ペルオキシダーゼ・抗ペルオキシダーゼ)免疫複合体と検索しようとする抗原の抗体とを,両者に共通の抗体で結合することにより抗体検出の感度が鋭敏になったので,通常のホルマリン固定・パラフィン包埋切片で種々の検索ができるようになった.この方法の開発によって,凍結切片を用いたり,パラフィン包埋を行うにしてもアルコール固定で軟パラフィンを用いたりすることが必ずしも必要でなくなったことは,その普及に大きな役割を演じている.このペルオキシダーゼ活性で抗原が検出されるわけであるが,その検出に用いる発色剤のDAB(3,3'-diaminobenzidine tetrahydrochloride)は発癌性があるということが指摘されているので,これに代わって3-amino-9-ethylcarbazoleが用いられるが,これは有機溶媒にとけるのでキシロールで封入できない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら