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文献詳細

雑誌文献

検査と技術11巻9号

1983年09月発行

文献概要

技術講座 細菌

百日咳菌の分離と同定

著者: 深見トシエ1

所属機関: 1東京都立墨東病院検査科

ページ範囲:P.815 - P.818

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 百日咳菌(Bordetella pertussis)は,1906年BordetとGengouによって百日咳患者の喀痰から初めて分離同定された.この菌はヒトの気道感染により激しい痙攣性咳嗽を起こす呼吸器伝染病の一つである.罹患年齢は2歳未満が約70%,夏に多発する傾向がみられる.1974年と1975年のワクチン禍のあと,副作用の少ない百日咳ワクチンが開発され,ワクチン接種率も増加したため,現在百日咳患者数は激減しているが,現実にはなお広く浸蝕していることが推測される.ここでは百日咳菌の臨床検査について記述する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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