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文献詳細

雑誌文献

検査と技術12巻10号

1984年10月発行

文献概要

技術講座 生理

肺機能検査2—スパイロメトリー

著者: 福井順一1 内藤進1 大藪泰子1 伊東紘一1 吉良枝郎2

所属機関: 1自治医科大学臨床病理部生理機能検査科 2自治医科大学臨床病理部呼吸器内科

ページ範囲:P.905 - P.910

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 肺は大気中の酸素を血中へ取り入れ,末梢組織へ酸素を供給するとともに,組織の代謝で生じた炭酸ガスを排泄する重要な臓器である.さらに,ガス交換のみならず各種の代謝に関与する場としても,近年その重要性が注目されている.肺機能検査は多彩な機能を有する肺の換気に関連する一連の生理学的機能を測定し,その障害を検出し,異常の程度を評価するためのものである.
 肺機能検査項目としては,大別して,①肺気量,②換気能力,③肺内ガス分布,④肺換気力学,⑤拡散能力の測定がある.病変が軽度のうちに機能異常を見いだし,診断,治療,予後判定,手術適否の決定などにも役だてるべく現在もなお種々の工夫がなされている.本稿では,これらの多彩な肺機能検査のうちスパイロメトリーについて述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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