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文献詳細

雑誌文献

検査と技術12巻11号

1984年11月発行

文献概要

検査を築いた人びと

尿ビリルビン検出法を発明した レオポルト・グメリン

著者: 深瀬泰旦1

所属機関: 1順天堂大学医史学

ページ範囲:P.1010 - P.1010

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 尿中のいろいろな成分を確認するのに,ペーパーテストが普及してからは,人名のついた試験は影をひそめてしまった.以前はウロビリノーゲンの検出には,エーリッヒのアルデヒド試薬が用いられ,アセトン体にはロテラ氏法といった具合いであった.そして血液中の直接ビリルビンが尿中に遊出してビリルビン尿となったとき,これを検出するテストにはグメリン法があった.
 グメリン家は18世紀から19世紀にかけて,医師や自然科学者を輩出した有名な家系である.初代ヨハン・グメリンは1674年に生まれたチュービンゲンの薬剤師で,このヨハンの曽孫に当たるのが,胆汁色素の研究で名を挙げたレオポルド・グメリンである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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