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マスターしよう基礎操作
薬剤感受性試験—1濃度ディスク法
著者: 金澤裕1 重野和子2
所属機関: 1新津医療センター病院内科 2新津医療センター病院細菌室
ページ範囲:P.1011 - P.1018
文献購入ページに移動現在わが国では1濃度法,3濃度法が行われているが,規定された方式によって実施することが正しい成績を得るための必須条件である.ディスク法で成績判定の基準となる発育阻止円は,平板培地上の菌の発育とディスクからの薬剤の拡散という二つの異なった要因により形成されるので,それらに大きな影響を与える使用培地,接種菌量および培養時間は規定された条件を守る必要がある.また現われた発育阻止円の形状もその境界が鮮明な場合が多いが,不鮮明な際は成績の個人差を生ずる原因となりかねない.したがって規定された判定に習熟する一方,阻止円の形状,二重リングの観察から,菌と化学療法剤のかかわりあいについて貴重な情報を得ることも念頭に置く必要がある.以下,1濃度法実施の要点について紹介したい.
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