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文献詳細

雑誌文献

検査と技術12巻2号

1984年02月発行

文献概要

検査法の基礎理論 なぜこうなるの?

培地の性能チェック

著者: 佐竹幸子1

所属機関: 1東海大学病院中央臨床検査部

ページ範囲:P.132 - P.136

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 血液寒天培地に溶レン菌が発育し,チョコレート寒天培地に淋菌が発育すると信じて,われわれは毎日これらの培地を使用して臨床材料の分離を行っている.もし,あるロットの血液寒天培地が溶レン菌発育支持性の低下したものであったら,そのロットを使用している期間の溶レン菌検出率は低く,誤った成績を報告しているかもしれない.このようなことが起こっていないことを証明できなければ,「その培地を使用した培養検査から得られた成績は正しいものである」と自信を持って言うことはできないであろう.現にわれわれは,現在市販されている血液寒天培地の性能がメーカーによって非常に差があることを経験している.
 それでは,どのような手順で培地の性能テストを行うか,当検査室で現在日常検査の一環として実施している精度管理方法やCUMITEC1)やBartlett2)のガイドラインを参考にしながら述べてみたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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