文献詳細
検査法の基礎理論 なぜこうなるの?
文献概要
従来から,組織中の糖成分は,PAS,アルシアンブルー,ムチカルミンなどの染色法を用いてその性格の同定が行われていたが,それは,糖成分全体の酸性,中性などの全体的な性格を利用したものであった.
近年,植物,特にマメに多く含まれるレクチンが,糖成分の中でも,ガラクトース,N-アセチル-ガラクトサミン,フコースといった糖残基と特異的に結合することが明らかとなり,従来の酸性多糖類,中性多糖類といった同定から一歩進んで,多糖類,さらには糖蛋白質などの複合糖質の中に含まれる特定の糖残基が,分子レベルで同定できるようになってきた.
近年,植物,特にマメに多く含まれるレクチンが,糖成分の中でも,ガラクトース,N-アセチル-ガラクトサミン,フコースといった糖残基と特異的に結合することが明らかとなり,従来の酸性多糖類,中性多糖類といった同定から一歩進んで,多糖類,さらには糖蛋白質などの複合糖質の中に含まれる特定の糖残基が,分子レベルで同定できるようになってきた.
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