icon fsr

文献詳細

雑誌文献

検査と技術12巻3号

1984年03月発行

検査法の基礎理論 なぜこうなるの?

レクチン—その組織化学への応用

著者: 渡辺信1

所属機関: 1神戸大学医療技術短期大学部

ページ範囲:P.215 - P.218

文献概要

 従来から,組織中の糖成分は,PAS,アルシアンブルー,ムチカルミンなどの染色法を用いてその性格の同定が行われていたが,それは,糖成分全体の酸性,中性などの全体的な性格を利用したものであった.
 近年,植物,特にマメに多く含まれるレクチンが,糖成分の中でも,ガラクトース,N-アセチル-ガラクトサミン,フコースといった糖残基と特異的に結合することが明らかとなり,従来の酸性多糖類,中性多糖類といった同定から一歩進んで,多糖類,さらには糖蛋白質などの複合糖質の中に含まれる特定の糖残基が,分子レベルで同定できるようになってきた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら