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文献詳細

雑誌文献

検査と技術12巻3号

1984年03月発行

文献概要

技術講座 生化学

アミラーゼ測定法

著者: 大川二郎1

所属機関: 1兵庫県立病院がんセンター検査部

ページ範囲:P.225 - P.230

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 α-アミラーゼ(α-1,4-glucan 4-glucanohydrolase;EC 3.2.1.1)はデンプンとグリコーゲンに作用する加水分解酵素であり,α1-4グルコシド結合を加水分解し,グルコースとマルトースおよび還元性デキストリンを生成する.このようにデンプンにランダムに作用するアミラーゼをendoamylaseと呼び,これはヒトと動物由来アミラーゼの特徴である.これに対して植物由来アミラーゼは,デンプンの非還元末端から順次作用してマルトースを生成するのでexoamylaseと呼ばれ,またこれをβ-アミラーゼと呼ぶ.
 臨床化学の日常検査で測定されている酵素の中でα-アミラーゼは,最も測定方法と活性表示単位の種類の多いものである.筆者らが最近行ったサーベイでも,参加32施設で11種類の測定法と活性表示単位の組み合わせがあった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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