文献詳細
文献概要
技術講座 生化学
アミラーゼ測定法
著者: 大川二郎1
所属機関: 1兵庫県立病院がんセンター検査部
ページ範囲:P.225 - P.230
文献購入ページに移動 α-アミラーゼ(α-1,4-glucan 4-glucanohydrolase;EC 3.2.1.1)はデンプンとグリコーゲンに作用する加水分解酵素であり,α1-4グルコシド結合を加水分解し,グルコースとマルトースおよび還元性デキストリンを生成する.このようにデンプンにランダムに作用するアミラーゼをendoamylaseと呼び,これはヒトと動物由来アミラーゼの特徴である.これに対して植物由来アミラーゼは,デンプンの非還元末端から順次作用してマルトースを生成するのでexoamylaseと呼ばれ,またこれをβ-アミラーゼと呼ぶ.
臨床化学の日常検査で測定されている酵素の中でα-アミラーゼは,最も測定方法と活性表示単位の種類の多いものである.筆者らが最近行ったサーベイでも,参加32施設で11種類の測定法と活性表示単位の組み合わせがあった.
臨床化学の日常検査で測定されている酵素の中でα-アミラーゼは,最も測定方法と活性表示単位の種類の多いものである.筆者らが最近行ったサーベイでも,参加32施設で11種類の測定法と活性表示単位の組み合わせがあった.
掲載誌情報