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文献詳細

雑誌文献

検査と技術12巻4号

1984年04月発行

文献概要

検査法の基礎理論 なぜこうなるの?

イオン形Ca測定における影響因子

著者: 野本昭三1

所属機関: 1信州大学医療技術短期大学部

ページ範囲:P.311 - P.315

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イオン形Caとは
1.プロフィール
 生体内のカルシウム(Ca)の大部分は骨に存在していて,それの約1%弱が血漿や組織間液など,いわゆる細胞外液中に絶えず交換を繰り返しながら分布し,細胞内液中にもこれよりさらに低濃度分布している.
 この細胞外液中Caは,図1に示すようにその存在形態に,蛋白に結合した形(protein bound Ca;P-Ca)と,有機または無機の酸と複合体を成している形(complex bound Ca;A-Ca)と,イオン形(ionized Ca;Ca2+)の三形があって,相互に,生理的環境の変化に応じて移行可能なものである.細胞内液中にも,濃度こそ低いが,ほぼ同様な分画があるものと考えられている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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