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抗血小板作用薬と検査
著者: 安永幸二郎1
所属機関: 1関西医大
ページ範囲:P.373 - P.373
文献購入ページに移動さて,抗凝固療法が血液の凝固性を低下させるのに対し,抗血小板療法は血小板の機能を低下させるものである.ご存じのように,抗凝固療法では,ヘパリンを用いる場合は,全血凝固時間や活性化凝固時間などによって,また経口抗凝固薬(ワーファリンなど)を用いる場合はプロトロンビン時間やトロンボテストによって,それぞれ凝固時間の延長が一定の治療域におさまるよう,絶えず投与する薬剤の量,間隔をコントロールする必要がある.これらの薬剤の抗凝固作用は強力かつ的確であって,効きすぎると必ず出血を起こすから,そしてそのときには治療によって逆に病状を悪化させることにもなりかねないから,非常に気を使うことになる.したがって,近年は経口抗凝固薬は以前ほどは一般には用いられなくなった.
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