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文献詳細

雑誌文献

検査と技術12巻4号

1984年04月発行

文献概要

けんさアラカルト

災害および事故対策

著者: 吉村忍1

所属機関: 1防衛医大病院検査部

ページ範囲:P.378 - P.378

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 今日の臨床検査部門で危険物,劇物,毒物試薬をいちばん多く抱えている部所は,病理検査室ではないでしょうか.法律によって定められている中だけでも,危険物としてはメチル・エチルアルコール,キシロールなどは18l缶で置いてあるし,毒物ではシアン化合物,水銀系試薬,劇物ではアンモニア,過酸化水素水,クロロホルムや,そのほかにも発癌性を有する色素類など数えきれないほどです.もし万一これらの試薬に火がついたら,過って床に散出させたら,いったいどうすればよいのでしょうか.
 以前,どこかで大地震があったとき,その地域の病院の病理検査室の試薬棚は目茶苦茶になり,もう少しで大惨事を引き起こすところだったというような話も聞いたことがあります.また,ホルマリンが手についたり,染色液で手が真っ黒になった,などということは日常誰でもが体験していることと思いますが,これらのことを適当に処理しておいてだいじょうぶなのでしょうか.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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