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文献概要
病気のはなし
在郷軍人病
著者: 斉藤厚1
所属機関: 1長崎大学第二内科
ページ範囲:P.486 - P.492
文献購入ページに移動 在郷軍人病(Legionnaires' disease)は1976年,米国フィラデルフィアのホテルにおいて,在郷軍人(Legionnaire)の集会が行われた際,これに参加した在郷軍人を中心として182名が原因不明の肺炎に罹患し,そのうち29名が死亡するという事件において,便宜上用いられた病名である.その後の研究の進歩で,原因はこれまで知られていなかったグラム陰性桿菌であることが明らかにされ,Legionella pneumophilaと命名された1,2).
この菌はその名の示すとおり,肺に親和性があり,主として肺炎を起こすが,まれにそれ以外の発熱疾患や化膿性疾患を起こすことがある.
この菌はその名の示すとおり,肺に親和性があり,主として肺炎を起こすが,まれにそれ以外の発熱疾患や化膿性疾患を起こすことがある.
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