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文献詳細

雑誌文献

検査と技術12巻6号

1984年06月発行

病気のはなし

在郷軍人病

著者: 斉藤厚1

所属機関: 1長崎大学第二内科

ページ範囲:P.486 - P.492

文献概要

 在郷軍人病(Legionnaires' disease)は1976年,米国フィラデルフィアのホテルにおいて,在郷軍人(Legionnaire)の集会が行われた際,これに参加した在郷軍人を中心として182名が原因不明の肺炎に罹患し,そのうち29名が死亡するという事件において,便宜上用いられた病名である.その後の研究の進歩で,原因はこれまで知られていなかったグラム陰性桿菌であることが明らかにされ,Legionella pneumophilaと命名された1,2)
 この菌はその名の示すとおり,肺に親和性があり,主として肺炎を起こすが,まれにそれ以外の発熱疾患や化膿性疾患を起こすことがある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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