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文献詳細

雑誌文献

検査と技術12巻6号

1984年06月発行

文献概要

技術講座 血清

補体C3,C4の定量法

著者: 池田紀之1

所属機関: 1東海大学病院中央臨床検査部

ページ範囲:P.510 - P.514

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 C3とC4はMuller-Eberhardら1,2)によってヒト血清中から分離された補体成分であり,免疫電気泳動による分析で,それぞれβ1C-グロブリン(β1C),β1E-グロブリン(β1E)などとも呼ばれている.
 補体は新鮮な血清中に存在する蛋白質で,11の成分から成り,二つの反応経路であるclassical pathwayとalternative pathwayにより活性化され,細胞溶解作用や粘着作用など種々の生物学的活性を表わすようになる.classical pathwayは主に免疫複合体(抗原抗体反応物)により活性化されてC1,C4,C2,C3,C5〜C9の順序で反応が進む経路であり,alternative pathwayはその活性化にC1,C4,C2を介さず,コブラ毒因子,ザイモザン,イヌリンなどによりC3以下が活性化される経路である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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